OMO7 大阪(おも) by 星野リゾート発・旅とピアノのストーリー 『旅するLovePiano』VOL.2

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星野リゾートとヤマハによるプロジェクト『旅するLovePiano』は、2022年4月開業の「OMO7 大阪(おも)by 星野リゾート」に場所を移して開催されています(10月31日まで)。「なにわラグジュアリー」を体感できる都市ホテル、「OMO7 大阪」より『旅するLovePiano』レポート第2弾をお届けします。

*『旅するLovePiano』は、星野リゾートとヤマハミュージックジャパンで開催するLovePiano(ストリートピアノ)プロジェクトの名称であり、ピアノの愛称です。

サプライズの『キラキラ星』

 

「ド~、ド~、ソ~、ソ~、ラ~、ラ~、ソ~」
『キラキラ星』の澄んだメロディーが、静かに、柔らかく響きます。お父さん、お母さん、娘さんの、大きな手と小さな手が奏でる『キラキラ星』は、とても優しい音色です。
メロディーが2回目に入った瞬間、スイッチを入れるようにお父さんが華やかな伴奏を弾き始め、おしゃれなハーモニーの『キラキラ星』に大変身。サプライズの織り込まれたオリジナルアレンジに、思わず引き込まれました。

ここは「OMO7 大阪(おも)by 星野リゾート」のパブリックエリア、「OMOベース」。大きな窓のすぐ外には、緑鮮やかなガーデンエリア「みやぐりん」が広がり、開放的でとても気持ちのよい空間です。ピアノ越しに「駅」も臨め、ゆったりとくつろげるこの場所にとても映えるのが、カラフルな『旅するLovePiano』。トマムから長い旅をして、ここにやってきました。

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家族3人の優しい音色が「OMOベース」を包みました

奇跡のファミリーセッション

 

『キラキラ星』を披露したのは、東京から訪れた西田さんご一家。お父さんの西田玄(ひかる)さん、お母さんの実咲(みさき)さん、朱里(あかり)さんです。朱里さんはまだ2歳4か月。お母さんの膝の上に座って、自分から弾き始めました。
その流れがとても自然だったので、「3人で弾くのは初めてでした」というお母さんのお話にびっくり。とくに練習もせず、実際に娘さんが弾くかどうかは、やってみなければわからなかったとのこと。どの音を弾くかもまったく伝えなかったそうです。
そんなミラクルが隠されていたファミリーセッション。演奏後の「面白かったです」というお母さんの言葉に、「そうそう」という感じでお父さんも大きくうなずいていました。
「娘が興味をもって手を出して弾いてくれたのが、面白かったり嬉しかったり……。私たちが弾いているのを見て、私もやろう、私もやりたい、という感じで一緒に弾いてくれたのだと思います」(お母さん)

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絵本が大好き。元気いっぱいの朱里さん

表現力あふれる見事なソロ演奏

 

3人でのセッション大成功を受けて、お父さんはソロ演奏にもチャレンジ。「娘も知っている曲を」と選んだジブリの名曲『君をのせて』(作曲:久石譲/「天空の城ラピュタ」エンディングテーマ)と、「しばらく弾いてなかったので弾けるかなあ」と言いながら『TAKUMI/匠』(作曲:松谷卓/「大改造!! 劇的ビフォーアフター」番組挿入曲)を演奏しました。

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ピアノ愛あふれるお父さんの演奏。かたわらのリクエストボードには「串揚げ」や「たこ焼き」のメッセージカードが!

静かに語りかけるようなタッチ、音の厚みを増して盛り上がっていくクライマックスと、多彩に表情を変える見事な演奏。その姿を見て、「ちょっとかっこいいなと思いました」とお母さん。朱里さんもきっと同じ気持ちだと思います!
「OMOベース」の同じ空間にはダイニングやカフェもあり、心地よい演奏はそこまで届いたはず。「この曲、なんやったかな」なんて会話が生まれていたかもしれませんね。
再び、3人で『さんぽ』と『キラキラ星』を演奏すると、『旅するLovePiano』の周りに拍手と笑顔の輪が広がりました。

ピアノはいつも側にいる友だち

 

大学のピアノサークルで知り合ったというご両親。お父さんは幼稚園から高校卒業まで、お母さんは小学校の6年間、ピアノを習っていたそうです。大学受験でレッスンからは離れたものの、ずっとピアノを弾き続けているというお父さんは、社会人になってピアノのない一人暮らしの間も、ピアノを弾くためにピアノバーに通ったほど。これまでに、ストリートピアノにも挑戦した経験があるそうです。

レッスンではクラシックに取り組み、中学、高校時代は合唱コンクールの伴奏も担当。家ではジャズやポップスなども楽しんで、大学時代には学園祭のステージにも立ったのだとか。忙しくて弾けない時期があっても、いつも、ふと弾きたくなるのだそうです。
「私にとってピアノは、どんなに久しぶりでも、会えばすぐにいつものノリに戻れる古い友だちのようなもの。これまでずっとピアノを弾いてきましたし、妻との出会いもピアノがきっかけですので、今回の体験が娘にもつながって、音楽を始めるきっかけになってくれたらと思います。それがピアノなら、さらに嬉しいですね」

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デナリ(大野舞)さんが描いた『旅するLovePiano』にはいろいろな発見があります

家族の思い出に「旅×音楽」の1ページが加わって

 

朱里さんは「みやぐりん」の芝生がすっかり気に入って、元気に走り回っていたとのこと。ホテル内では、「出張ご近所さん」として大阪の伝統工芸である注染(ちゅうせん)の実演を楽しんだり、お部屋の「OSAKAボード」(大阪の観光スポットを描いた壁)を見て、通天閣やHEP FIVE(複合商業施設)屋上の赤い観覧車など、朱里さんが指差した場所を観光したり。大阪を満喫しました。
新婚旅行で「星のや竹富島」を、娘さんとの初めての家族旅行で「界 伊東」を訪れたという西田さん。新しくオープンした「OMO7 大阪」に関心があったことも、『旅するLovePiano』を体験してみようと思われた理由の一つだったそうです。
「旅先という非日常でのストリートピアノの体験は、とても面白かったですね。娘は旅行のぜんぶが『楽しかった!』と言っていて、最近は『キラキラ星』を歌うことも増えました」
そしてご自身も、「ピアノ愛・弾きたい欲が高まっている」とのこと。
「私が弾いたピアノが、別のどこかでほかの人に弾かれ、また後日、旅先で会えるかもしれないと思うとワクワクします。あれ以来、音楽を聴いていても、あの曲を弾いてみようか、この曲も弾けるかな……と考えてしまう日々です(笑)」
「旅×音楽」の不思議な力が、世界に一つの家族の思い出を生み出しました。これからもいろいろなところを巡る『旅するLovePiano』。みなさんもぜひ、「非日常の宝物」を探しに、星野リゾートそして『旅するLovePiano』にお出かけください。

文:芹澤一美
写真:映像制作ファクトリー

OMO7 大阪(おも)by 星野リゾート(大阪府大阪市)

 

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2022年4月22日に開業したOMOブランド10施設目のホテル。新今宮駅の目の前に位置しており、交通の便がよく、観光スポットへのアクセスが抜群です。
「なにわラグジュアリー」を合言葉に、「笑い」と「おせっかい」を採り入れた大阪らしいおもてなしと、 個性的なファシリティを通して、上質で贅沢な旅を提案しています。

*施設詳細は公式ウェブサイトにてご確認ください。

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全長85メートル、高さ5メートルの「OMOベース」は、なにわ文化が仕掛けられたデザイン空間です

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ガーデンエリアで、ピスタチオをアレンジした『旅するLovePiano』オリジナルケーキを味わいました

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五線紙をイメージして作られた『旅するLovePiano』オリジナルケーキは、『旅するLovePiano』開催期間中限定メニュー

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頑張ってピアノを弾いた後には3人でかんぱーい!

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フランス料理をベースに繊細に仕上げたディナーコースには、大阪の郷土料理や親しまれている食材が。

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「OMOダイニング」で提供される、「Naniwa Neo Classic(なにわネオクラシック)」

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「Naniwa KUSHI Cuisine(なにわ串キュイジーヌ)」の2種類のコースディナー

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