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トロンボーンの魅力【ヤマハアーティストブログ 和田充弘】

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トロンボーンの魅力

トロンボーンは、シンプルな構造上、一見するとただの金属の管にしか見えないかもしれない。
だけどその中には、無限の表現力と、奏者の技術が試される奥深い世界が詰まっている。
音を出すには息と唇と舌のコントロールが必要だし、音程はバルブではなくスライドを伸び縮みさせることによって調整するという極めてアナログな仕組みだ。つまり、機構に頼らず「身体の感覚」で音楽を作る楽器なのだ。
その分、自由度が高く、音色も豊かで、シチュエーションに合わせて時にやさしく、時に威厳のある音を響かせる。
クラシックからジャズ、吹奏楽に至るまで、幅広く活躍する楽器でありながら、「トロンボーンが主役」の場面はそれほど多くない。だがその控えめさこそが、トロンボーンの美徳とも言える。縁の下の力持ちとして、絶妙なタイミングで空間を満たす音を出す。それが、トロンボーンの魅力だと思う。

トロンボーンの義務教育化

この素敵な楽器を、もっと多くの人が経験すべきではないか。と常々思っている。
そこでトロンボーン義務教育化を提案したい。
音楽教育というと、どうしてもリコーダーや鍵盤ハーモニカのような「扱いやすい楽器」が中心になってしまう。だが、トロンボーンこそが、子どもたちの感性や空間認識、そして他人への配慮を育てるのに最適だと思う。
全員がトロンボーンを吹く社会を想像してみてほしい。まず、「大きな楽器を持っている」というだけで、自然と他人の存在を意識するようになる。教室の中では、お互いのスライドがぶつからないよう位置を調整し、音を合わせるために互いを観察する。そこには「自己中心」ではなく「共存」の精神がある。
つまり、トロンボーンは音楽だけでなく、人としての社会的マナーや空間認識を鍛えることができる。

傘を横に持って歩く大人たち

急にどうして「トロンボーンの義務教育化」なんて言い出したのかというと、街中にあふれる「空間意識が欠如してしまっている人々」を見るたびに、強くそう思わずにいられないからだ。
その代表格が、「傘を横に持って歩く大人たち」である。
駅の構内、商店街の狭い道、混雑した交差点――彼らはまるで自分の世界しか見えていないかのように、無意識に他人の空間を侵害している。そんな人を見るたびにこう思ってしまう。


「この人、絶対トロンボーン吹いたことないな。」


もし彼らがトロンボーンの経験者だったら、スライドが他人にぶつかる気まずい瞬間を覚えているはずだ。そして、その経験が「自分が動かすものの先に、誰かがいるかもしれない」という感覚を育ててくれているはずなのだ。

トロンボーンによって身につく空間把握能力

トロンボーンを演奏するということは、自分の見えていない部分を感じ取る訓練でもある。スライドの先端や後ろの壁との距離は、自分の身体の延長にあるけれど、視界に収まらない。だからこそ、自然と「今、自分の一部がどこにあるのか」「それが他人に干渉していないか」を意識するようになる。
この能力は、ただ楽器を演奏するためのものにとどまらない。電車の中での立ち振る舞い、人混みでの歩き方、カフェで椅子を引くときの動きにまで応用される。
つまり、トロンボーンは「空間認識力を鍛える楽器」なのだ。現代社会に欠けがちな「他人との適切な距離感」や「自分の影響範囲を意識する感覚」は、この楽器を通じて自然と身についていく。


義務教育の一環として一度はトロンボーンを吹いてもらいたい。音が出なくてもいい。スライドを持ち、前に伸ばして、人にぶつけて、「あ、ごめん!」と経験してほしい。それが将来、満員電車で肘を引くかどうか、傘を縦に持つかどうか、コンビニの自動ドアで人を待てるかどうかに繋がるのだ。
トロンボーンは、楽器であると同時に、他人と共存する術を学ぶツールである。
まぁ、トロンボーンじゃなく剣道でも薙刀でもホッケーでも良いって話ではあるけど、、、。

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前に座る奏者の椅子を気にしながら、マイクと譜面台の間からスライドを出しています。(YSL-891ZD)

和田充弘さん自己紹介と愛用楽器

自己紹介と愛用楽器

YSL-891Z(細管)

YSL-823GD(太管)

YBL-830(バストロンボーン) ※現在は生産完了

2025.07.25
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