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30周年を迎えたSALT&SUGAR、そしてソロプロジェクト“Joppa Leigh”の新曲配信/佐藤竹善インタビュー

佐藤竹善

SING LIKE TALKINGのフロントマン、ソングライターとして長きにわたり良質なポップスを日本の音楽シーンで響かせてきた佐藤竹善。バンド以外にも小田和正とのコラボや他アーティストへの楽曲提供、プロデュースなど多彩な活動をこなしてきたが、SING LIKE TALKINGに次いで長く活動を続けているのが、2026年で結成30年を迎えたピアニスト塩谷哲とのユニットSALT&SUGARだ。

結成以来、毎年ライブを開催しているSALT&SUGAR

「SALT&SUGARは、それぞれの活動で吸収したものを時間があるときにぶつけ合うという趣旨のユニットです。そういう、ある意味で完全にやり手至上なことに対して、たくさんの人がライブを観に来てくれている、それが30年続いていることがすごくラッキーだと思います」
ポップスやジャズ、クラシックやラテンの要素も自由に取り入れたパフォーマンスは、アーティストはもちろん、聴く人にとっても未知の音楽体験ができる楽しさがある。結成以来ライブは毎年開催され、2026年春にビルボードライブを中心に行われたクラブサーキットでも、30年の実績が生み出すケミストリーで会場を大いにわかせていた。
「いままで経験してきたことや挑戦してきたことが、お互いからパフォーマンスにそのまま出てくるので、“去年はこういうこと出てこなかったな”ってことが毎年出てきます。だからライブは、いつも新鮮で飽きません。ソルト(塩谷哲)は最近クラシックの仕事が増えて、ピアノの演奏にクラシカルな要素だったり、ジャンルを超えたアプローチが混ざったりして。そうすると僕の歌い方もソウルフルに歌ったり、音符に忠実に童謡のように歌ったり。“この曲には何がいちばん美しいかな”ってことが、昔よりも瞬時に感じ取れるようになりました。それに対して、すぐにソルトも反応してくれる。経験していくことが、いまのところ老害にならずに、いい方に働いていると思います(笑)」

30周年を記念した4枚目のアルバムをリリース

そんなSALT&SUGARが30周年を記念した17年振り4枚目のアルバム『Still The Same ~30years on~』を2026年7月8日にリリース。注目は新曲の『Everything Pops』で、自由に音楽で遊び続けてきたSALT&SUGARの真骨頂と言えるものになるそうだ。
「今回の新曲は、チック・コリアの『スペイン』に歌詞が付けられたものをボビー・マクファーリンが歌った、そんな感じのものにしたかったんです。メロディの美しさとか歌詞うんぬんよりも、音やリズム、インストゥルメンタルの楽しさを全面に出したものに歌詞がのりました、というようなものにしたいって僕が言って、ソルトが“分かった”と。ソルトがジャズやらラテンやら自由に遊んで作った曲に、僕らのイベントに出てくれたことのあるDr. Capitalが歌詞を書いてくれて、それを僕が歌います。30年間“何やってもOK”って感じでやってきた僕ららしい新曲じゃないかな」
アルバム発売にあわせて、こちらも17年振りとなる“SALT&SUGAR「30年ってあなた!」ホールツアー”が7月11日から開催される。
「せっかく春と夏のツアーが分かれているので、“春も観たけど、夏も観てよかったな”って思ってもらえたらいいですね。新曲が加わって次はどうなるんだ?っていう、僕らのライブってそういうものでもありますしね」

ソロプロジェクト“Joppa Leigh(ジョッパ・リー)”とは

濃密な活動でSALT&SUGARの30周年を彩る一方、佐藤自身は2025年5月にデビューしたソロプロジェクト“Joppa Leigh(ジョッパ・リー)”でも精力的に動いている。
「もともと演歌が好きだった僕がザ・ビートルズに出会って洋楽に目覚め、世界中の音楽が好きになったうえでプロになったとき、世界中から吸収したものを日本語で歌っていこうという趣旨でSING LIKE TALKINGを始めたんです。その活動に関して誇りを持っているんですが、10数年前くらいから“日本語で歌う”という自ら引いた線も、日本でうんぬんすらも取っ払ってやったら、どういうものができるんだろうと、それにすごい興味を持ったんですね」
ソウルポップ、エレクトロポップといった現代的なサウンドと、全編英語による歌詞で作り上げられた楽曲は、かつてなく新鮮で刺激的に響く。アーティストビジュアルも佐藤の出身地である青森特産の林檎をモチーフにしたキャラクターなので、パブリックなイメージにも左右されない。まさに“自分がいま作りたいと思う”音楽を作ることができているそうだ。

Joppa Leigh(ジョッパ・リー)

「Joppa Leighでは、自分の頭の中で鳴るものをそのまま音にしているんです。たとえばSING LIKE TALKINGのときは“ここはもっとサビらしい作りにした方が日本人には伝わるかな”ってことが必ず絡んでくるんですけど、Joppa Leighでは何も制約がない。リスナーがJoppa Leighをどういうふうに聴くんだろうってことは考えない」
オルタナティブなサウンドスタイルと、発表の場はSNSをメインとしていることから、海外からも注目を集めているが、必ずしも洋楽志向というわけではなく、ふと日本人の琴線に触れるメロディが顔を覗かせる瞬間もある。そこにJoppa Leighならではの魅力を感じる。
「僕が子どものころはネットもまだない時代だし、青森の田舎で周りに音楽に詳しい人もいないから、情報源はレコード屋のお兄ちゃんと、あとはFMラジオくらいだった。そうなるとロックとかジャズとかカントリーのようなジャンルという概念ではなく、ただ音楽として響く、いい曲かなんとも思わないかでしかなかったんです。大人になってプロを目指すようになり、音楽に詳しい人たちとやりとりしていくと、自分の目指すジャンルを明確にしていこうという気持ちにもなりますが、僕はなんでもよかったんですね、いい曲だったら(笑)。SING LIKE TALKINGでもそうでしたけど、日本で生まれ、青森で育ち、そのうえに積み重ねていった経験が、このJoppa Leighにも繋がっていると思います」
2026年5月29日に配信された新曲『What a Beautiful Choice』も、透明でエレクトリカルなサウンドと、キャッチー且つ懐かしさを感じるメロディがひたすら心地いい。どこの国だとか、誰が作っただとかは関係ない、純粋に心が動く音楽が鳴っている。
自由に音楽を鳴らすということは、決して簡単なことではない。Joppa LeighにしてもSALT&SUGARにしても、楽しいばかりではない部分もあると思う。しかし、佐藤は“これからは、いままでの積み重ねた歌たちを歌って、いい晩年を迎えよう──って発想にならない人間でいるのがとても楽しい”と語る。私たちの胸を高鳴らせてくれる音楽の陰には、そんなたくましい意志が宿っているのだ。

■アルバム『Still The Same ~30years on~』

アルバム『Still The Same ~30years on~』

発売元:ユニバーサル ミュージック アーティスツ合同会社
発売日:2026年7月8日
料金(税込):3,300円
詳細はこちら
購入はこちら
楽曲配信はこちら

■新曲『Everything Pops』

新曲『Everything Pops』

2026年6月24日(水)先行デジタル配信
楽曲配信はこちら

■SALT&SUGAR「30年ってあなた!」ホールツアー

2026年
7月11日(土)めぐろパーシモンホール 大ホール(東京)
7月20日(月・祝)広島市南区民文化センター(広島)
8月1日(土)金沢市文化ホール(石川)
8月11日(火・祝)日立システムズホールコンサートホール(宮城)
8月22日(土)FFGホール(福岡)
9月5日(土)東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール(大阪)
9月6日(日)アマノ芸術創造センター名古屋(愛知)
9月26日(土)宇都宮市文化会館 中ホール(栃木)
詳細はこちら

■Joppa Leigh 6th Single『What a Beautiful Choice』

Joppa Leigh 6th Single『What a Beautiful Choice』

詳細はこちら

Joppa Leigh – What a Beautiful Choice 【Official Lyric Video】

SALT&SUGAR YouTube

YouTube公式チャンネル

Joppa Leigh

YouTube公式チャンネル オフィシャルInstagram

 

オフィシャルFacebook YouTube公式チャンネル オフィシャルX(旧Twitter) オフィシャルInstagram

SING LIKE TALKINGオフィシャルサイト

今月の音遊人:佐藤竹善さん「僕にとって音や音楽は、酸素と同じような存在です」

文/ 飯島健一


本ウェブサイト上に掲載されている文章・画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

2026.06.05
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