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【ジャズの“名盤”ってナンだ?】#79 狙った大ヒットの陰に潜むスピリチュアルな音楽の本質~ラムゼイ・ルイス『ジ・イン・クラウド』編

ジャズ好きには“あまのじゃく”な性格の人が多かった(←あえて過去形)と思います。

人の心を読んではその意に逆らい、天照大神に背く行動をとって“天の邪魔をする悪者=天邪鬼(あまのじゃく)”と呼ばれるようになった天探女(あまのさぐめ)のように(諸説あります)、ジャズ好きには“マジョリティよりはマイノリティの気分でいたい”という傾向が強く、それが端からはへそ曲がりな行動をとっているように見えたのではないか──と。

だから、「ヒットチャートの上位に達した」なんていう“華々しい”記録をもった作品に対しては、ついつい辛口な批評をしてしまい、それが許容される風潮があったのは確かなことだと思うのです。

まさにその“辛口な批評”の槍玉に挙がる最右翼にあったと言えるのが本作で、実はボクがジャズを聴き始めた1970~80年代もその“洗礼”を受けていました。

そう、売れ線(を狙った)ジャズなんてダサいぜ──と思っていたわけです。

それがどう間違っていたのかを、本作を再考することで確かめてみましょう。

The "In" Crowd (Live At The Bohemian Caverns, Washington, D.C./1965)

アルバム概要

1965年に米ワシントンD.C.のナイトクラブ“ボヘミアン・キャヴァーンズ”でライヴ・レコーディングされた作品です。

オリジナルはLP盤(A面4曲B面3曲の全7曲)でリリースされています。CD化ではLP盤未収録の2曲(『時には母のない子のように』『ザ・パーティーズ・オーヴァー』)が追加されて全9曲になっています。このほか、オープンリールや8トラック・カートリッジ・テープのヴァージョンもありました。

メンバーは、ピアノがラムゼイ・ルイス、ベースがエルディ・ヤング、ドラムスがアイザック・“レッド”・ホルトという、いわゆるピアノ・トリオのフォーマットです。

収録曲は、ジャズ・スタンダードからボサノヴァまでと、ヴァリエーション豊かな選曲になっています。

“名盤”の理由

ラムゼイ・ルイスにとっての最大のヒット作であるのみならず、1965年のビルボードR&Bチャートで1位、同誌のトップ200アルバムチャートで2位。さらに、アルバム・タイトル曲のシングル盤は同年のR&Bチャートで2位、ホット100シングルチャートで5位に達するという大ヒットを記録したのですから、本作を“名盤”と呼ばないなど、なにをか言わんや、です。

しかし、“なにをか言わんや”となれば、なにか言わずにはいられないのがジャズ好きの性、なのかもしれません。

ジャズの希少性や反骨精神が特に注目されていた1960~70年代の日本では、世界的な大ヒットとなったことによって、商業主義に迎合した芸術的評価に値しない作品という“レッテル”を貼られていたこともありました。

いま聴くべきポイント

そんな“レッテル”貼りの元凶は、タイトル曲『ジ・イン・クラウド』だったのでしょう。

この曲はR&Bシンガーのドビー・グレイが歌ってヒットした曲のカヴァーで、そのヒットの余韻もさめやらぬなか、1960年代当時のジャズ・シーンで流行していたジャズ・ロックのスタイルを取り入れて演奏。

決して安易な“二番煎じ”などではなく、オリジナリティを発揮していると思いますし、それが評価されてのヒットチャート上位入りの結果につながったのでしょう。

しかし、そうした“努力”を“受け狙い”と捉えるひねくれたような空気感が、当時の日本のジャズ・シーンにはあったのかもしれません。

改めて本作を聴き込んでみると、タイトル曲の大ヒットだけが本作を“名盤”にしたのではなかったことも見えてきました。

特に、『スパルタカスの愛のテーマ』と『時には母のない子のように』の2曲は、アレンジの演出と構成が秀逸。エンタテインメント・シーンでこのトリオが積んできたキャリアがあればこその、メリハリの利いたドラマチックなパフォーマンスだったことがうかがえる仕上がりです。

なお『時には母のない子のように』は、黒人霊歌としてアフリカン・アメリカンのあいだで歌い継がれてきたメロディをラムゼイ・ルイスがアレンジし、1959年のアルバム『ダウン・トゥ・アース』に収録したものを再演しているのですが、おそらくその“再演”が理由で本作オリジナルのLP盤では収録が見送られたのだと思われます。

つまり、大ヒットしたオリジナルのLP盤ではなく、CDヴァージョンやストリーミングで聴くことができる現在だからこそ、ラムゼイ・ルイスの本領とも言えるスピリチュアルな演奏を堪能できるわけなのです。

それこそが、本作の現在的な“名盤”の理由であると考えています。

「ジャズの“名盤”ってナンだ?」全編 >

富澤えいち〔とみざわ・えいち〕
ジャズ評論家。1960年東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる生活を続ける。2004年に著書『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)を上梓。カルチャーセンターのジャズ講座やCSラジオのパーソナリティーを担当するほか、テレビやラジオへの出演など活字以外にも活動の場を広げる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。『井上陽水FILE FROM 1969』(TOKYO FM出版)収録の2003年のインタビュー記事のように取材対象の間口も広い。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。
富澤えいちのジャズブログ/富澤えいちのジャズ・ブログ道場Facebook

文/ 富澤えいち

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2026.02.19
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