音楽を通じて人々のつながりを深め、新たな旅の体験を提供する「東急ハーヴェストクラブ ハーモニーサロン」が2025年11月にスタート。全国30か所にある会員制ホテル「東急ハーヴェストクラブ」を舞台に、プロの演奏家によるレッスンや演奏体験など、旅先でしか味わえない特別な音楽時間をお届けします。第一弾は、自然豊かな蓼科で行われたウクレレコース。1泊2日で開催されたイベントの様子をレポートします!。
ウクレレが好きだった父の想いを胸に
「東急ハーヴェストクラブ ハーモニーサロン」の記念すべき最初の舞台に選ばれたのは、長野県茅野市にある「東急ハーヴェストクラブ蓼科」。蓼科高原のほぼ中央に位置する広大な「東急リゾートタウン蓼科」の中にあり、標高1,366mから南アルプスや八ヶ岳連峰を見渡せる絶景が魅力のホテルです。
この場所で2日間に渡り開催されるウクレレコースに興味を持ち、モニターに応募してくださったのが、愛知県在住の麻生さんご夫妻。妻のいづみさんは現役のエレクトーン・ハンドベル講師で、夫の清一さんは趣味でフォークギターを弾くそう。共に音楽好きのお二人が、今回ウクレレのレッスンを受けたいと思ったのには、実は理由がありました。
「ウクレレが上手だった亡き父の形見として、父のウクレレを受け継ぎました。けれど、私はまだ上手く弾くことができません。この機会に挑戦して、父が愛したハワイアンの曲を自分の手で奏でてみたいんです」(いづみさん)
その想いから、ご夫妻での参加を決めたといいます。約20年前にハワイで購入した、亡父の形見のウクレレも持参してくださいました。
ウクレレの基本をプロがレクチャー
レッスン会場は「東急ハーヴェストクラブ蓼科」の2階ロビー。ガラス越しに八ヶ岳の雄大な景色が広がる気持ちのいい空間です。最初に簡単なオリエンテーションを済ませ、いよいよグループレッスン開始です。 教えてくださるのは、ヤマハポピュラーミュージックスクールでウクレレ講師を勤める遠藤久先生。
“ウクレレの神様”として世界的に知られる「オータサン」ことハーブ・オオタ氏の演奏に感銘を受け、日本のオータサン奏法の第一人者である津田昭治氏に師事。現在は都内を中心にウクレレ/ギター講師として活躍中。
今回は参加者全員がウクレレ未経験ということで、ウクレレの構造から音が出る仕組み、楽譜の読み方など、基礎からわかりやすく解説が行われました。
遠藤先生によると、ウクレレは他の楽器に比べて扱いやすく、誰でも入門しやすい楽器といいます。先生が教える東京の教室にも、下は小学生から上は90代までと幅広い年齢層の生徒さんが通っているそう。
「ウクレレ初心者にとって、意外と盲点なのが“構え方”です。安定したポジションと角度を保つことで、心地よく演奏できるうえ上達も早まります」(遠藤先生)
そのため、最初は時間をかけて正しい構え方をレクチャー。参加者のみなさんも試行錯誤しながら、先生の丁寧な教えによって自然にサマになる構えを身につけていきました。

レッスンで使用するウクレレは持ち込み無料。有料(1台500円)でレンタルも可能です。さらに長期的に練習したいという人には、さまざまな楽器をリーズナブルな月額料金でレンタルできる、ヤマハの楽器レンタルサービス「音レント」もおすすめ。
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ある程度正しい構え方ができるようになったところで、簡単なコードの押さえ方も練習。先生がホワイトボードに書くとおりに左手の指で弦を押さえ、右手で弦を上から下に向かって弾くと、澄んだ和音が響きました。そのなんともやさしい音色に、参加者全員の表情もぱっと明るくなります。
続いて、CやG7やFといったスリーコードをはじめ、教わったコードを使って『いとしのエリー』(サザンオールスターズ)と、ハワイを代表する民謡『Aloha 'Oe(アロハ・オエ)』の練習へ。覚えるコードの数が増えるにつれ難易度は上がりますが、何度も繰り返すうちに感覚がつかめた人も多かったようです。未経験の状態から1時間ほどで、2曲をレパートリーに加えられました。

旅の夜を盛り上げる、ウクレレライブ
グループレッスンが終わった後は、各自ホテルにチェックイン。夕食や温泉など、思い思いの時間を満喫したのち、遠藤先生によるウクレレライブ&参加者交流会のために再び集合しました。

「東急ハーヴェストクラブ蓼科」からシャトルバスですぐの「蓼科東急ホテル」のバー「オードヴィー」にて。参加者限定の貸し切りミニライブです。
先生の軽快なウクレレトークを交えつつ、ウクレレの名曲や洋楽ジャズスタンダード&ポップス、さらにスタジオジブリの楽曲まで――“ウクレレ=ハワイアン”という枠を超えた多彩なレパートリーが披露され、全員がうっとりと演奏に聴き入りました。
後半の質問タイムでは、楽器の選び方や初心者におすすめの曲など、参加者から積極的に質問が寄せられる場面も。アットホームな雰囲気に包まれ、参加者同士の会話も自然と弾んでいきました。
2日間の練習の成果やいかに…?
「翌日、午前中からウクレレを弾く麻生さんたちの姿がありました。前日に習った2曲を今日の本番で披露するため、ホテルの部屋でも自主的に練習していたそうです。
「ギターの弾き方が染みついているので、かえって難しく感じることもありましたが、少しずつ慣れてコツがつかめてきました」(清一さん)
「夫婦で一緒の楽器を練習するのは初めてで、とても新鮮な経験でした」(いづみさん)
先生にそれぞれ最終チェックをしてもらい、いよいよ本番へ。
一曲目は『いとしのエリー』。コード数の多さが難しいポイントでしたが、何度も繰り返し練習した甲斐もあり、前日よりもスムーズに弾くことができました。
二曲目の『アロハ・オエ』は、「コードが簡単なぶん、テンポが早くならないように」との先生からのアドバイスどおり、ゆったりとした演奏を各自が心がけていました。
演奏がすべて終わると、周囲からは自然と拍手が沸き起こり、全員ほっとした表情に。その顔には達成感が溢れていました。
大自然と音楽に触れ合う旅で、
心の洗濯を
燃えるような紅葉が美しい蓼科で行われた、第一回目の「東急ハーヴェストクラブ ハーモニーサロン」。ウクレレの演奏を通じて、参加者同士のあたたかな交流も生まれた様子です。1泊2日のレッスンを終え、改めて旅の感想を麻生さんご夫妻に伺いました。
「自然の中でウクレレの演奏することで、心の洗濯ができました。『ハーモニーサロン』という名前のとおり、みなさんと音が重なっていく感じも素敵でした。遠藤先生からは父のウクレレについてのアドバイスもいただけたので、これから弦を張り替えて大切に使っていきたいと思います。この旅行を機に、夫婦に共通の趣味ができたのも嬉しい変化でした。まずはクリスマスまでに、クリスマスソングをマスターしたいです!」(いづみさん)
「広い敷地に森や池などの自然が溢れていて、気分転換に散歩をするだけで気持ちが良かったです。落ち着いた雰囲気のなか、日常から離れて楽器に集中できたのは贅沢な体験でした」(清一さん)
ホテル支配人の話によると、蓼科ではこれから冬のシーズンにかけて、真っ白に雪化粧した八ヶ岳の絶景を楽しめるとのこと。空気が澄んでいるため、天気が良ければ満点の星空を鑑賞できるのも魅力の一つ。一面の雪景色を背景に、暖かい暖炉のそばでウクレレを奏でるというのも、また違った趣のある体験になりそうです。
「東急ハーヴェストクラブ蓼科」でのウクレレレッスンは、2026年3月まで開催予定(次回は2025年12月20~21日)。音楽を通じた素敵な出会いを求めて、ぜひ訪れてみてください。
東急ハーヴェストクラブハーモニーサロン~ウクレレ開催スケジュール
2025年12月20日(土)~21日(日)
2026年1月17日(土)~18日(日)
2026年2月14日(土)~15日(日)
2026年3月14日(土)~15日(日)

春から夏にかけては新緑、秋は紅葉、冬は一面の銀世界と、四季折々の自然が楽しめる会員制リゾートホテル。標高1,366mの高台に位置し、客室や温泉から雄大な八ヶ岳の景色を一望できます。特に冬の朝に出現する雲海は圧巻の美しさ。広大な「東急リゾートタウン蓼科」内にあり、スキー、ゴルフ、テニス、BBQ、スパなどの多彩なアクティビティも満喫できます。
東急ハーヴェストクラブ蓼科
蓼科東急ホテル

今回、モニターの麻生さんご夫妻が宿泊したのがこちらのホテル。タウン内でもっとも歴史のあるクラシックホテルで、赤い絨毯やラウンジの暖炉、そしてふわりと漂う薪の香りがぬくもりと癒しを感じさせてくれます。寒い冬には、あたたかい暖炉のそばで“一日中何もしないで過ごす”なんて贅沢もおすすめ。大人数で過ごせる客室もあり、三世代での旅行にも人気です。
蓼科東急ホテル
関連情報


ウクレレの明るい音色のおかげで、気分は南国。遠藤先生も「後ろの八ヶ岳をダイヤモンドヘッドだと思って(笑)」と気さくにアドバイスしていました。