
ヤマハのカラフルなストリートピアノ「LovePiano®」が、全国にあるプリンスホテルの7施設をめぐる『#たびきみ~旅先で君が奏でる物語』。今回「LovePiano®」が出張したのは、伊豆を代表する美しいビーチを持つ下田。ワンちゃん連れの宿泊客も多く訪れる「下田プリンスホテル」(設置は2025年10月21 日まで)から、レポート第三弾をお届けします。
愛犬たちと海辺のホテルでリラックス
今回の舞台は、ペリー来航の地として知られる静岡県下田市。歴史の名残りを感じるレトロな街並みはもちろん、春には河津桜やツツジ、初夏には300万本もの紫陽花が咲き誇るなど、四季折々の自然も楽しめる風光明媚なスポットです。
さらに下田と言えば、伊豆でもっとも美しいと言われる遠浅の「伊豆白浜海岸」が有名。エメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜が約700mにわたって続きます。今回「LovePiano®」が設置された「下田プリンスホテル」も、目の前にビーチが広がる全室オーシャンビューのリゾートホテルです。
実は「下田プリンスホテル」は、今年7月に「Dog Friendlyエリア」がリニューアルされたばかり。ワンちゃん連れで訪れる宿泊客のために、ビーチに直行できるワンちゃん専用通路や、大型犬も受け入れ可能な広いドッグラン、ドッグカフェを新設したほか、愛犬と宿泊できる客室も増室されました。
そんな「下田プリンスホテル」に二匹の愛犬とともに訪れたのは、「LovePiano®」体験モニターの山本さん親子。

ピアノ教師をしているお母さんの恵子さんと、現役の音大院生である娘の悠紀子さん、そして愛犬のレオくん(3歳)とココちゃん(2歳)です。
お二人は、年に数回は愛犬を伴って旅行に行くという仲良し親子。今回は「海が大好きなレオとココの喜ぶ顔が見たい」とのことで応募してくださいました。
「長年ピアノに携わっていますが、ストリートピアノを弾くのは初めてなので楽しみです」と、お母さんの恵子さん。現在はご自宅でピアノ教室を開いていて、毎年の発表会では悠紀子さんと親子連弾を披露することもあるそう。
今回は、海辺のホテルの落ち着いた雰囲気をイメージして、ジブリ映画『ハウルの動く城』から、『人生のメリーゴーランド』を親子で連弾してくださるとのことです。
母娘の美しい調べにうっとり
「LovePiano®」4号機が設置されたのは、「下田プリンスホテル」2階にあるラウンジ「リーフ」。ガラス越しに青い水平線が広がる空間は、特別な雰囲気に溢れています。
チェックインを済ませた後、さっそくピアノを見つけた恵子さんと悠紀子さん。カラフルな見た目に驚いたようで、二人とも夢中になって写真を撮っていました。
「普段は黒や茶色のピアノばかり弾いているので、すごく新鮮です。我が家のピアノも塗っていただきたいくらい(笑)」(悠紀子さん) 「イラストのタッチが楽しくて、見ていて飽きないですね。一つ一つのモチーフの意味をイラストレーターさんに伺ってみたいです」(恵子さん) と、すっかり4号機のファンになった様子。

一息ついたところで、いよいよ鍵盤に向かいます。まずはゆっくりとしたテンポから曲がスタート。途中からワルツ調の軽快な三拍子に合わせて情感豊かにメロディーが響き、終盤に向けて曲調も盛り上がっていきます。普段から連弾に慣れている二人だけあり、息はぴったり。 夕暮れ前の穏やかな海の情景と重なり、まるで異国にいるようなロマンティックな雰囲気に包まれます。
ホテルのスタッフの方の話によると、二人の演奏を聴きつけて、「ママの好きなハウルだ!」と小さな女の子が嬉しそうに声を上げる一場面もあったようです。演奏自体は短い時間でしたが、その場にいた多くの人が二人の奏でるピアノに心を惹かれていました。

親子連弾の後は、悠紀子さんがソロでディズニー映画『ピノキオ』の名曲『星に願いを』を演奏。というのも、実はここ「下田プリンスホテル」では、晴れた日には満点の星空を鑑賞することができるのだそう。この日の空はあいにく薄曇りでしたが、まるで心の中に美しい星空が浮かぶような素敵な演奏を聴くことができました。

海を散策&ドッグカフェで絶品スイーツを
「LovePiano®」での演奏を満喫した後は、二匹の愛犬を連れてホテルの敷地内をお散歩。ワンちゃん同伴の宿泊客専用通路を抜けると、ビーチまで直接アクセスできるので便利です。

さらに、ホテル内に新設されたドッグフレンドリーカフェ「Two Tails’ Cafe」では、「LovePiano®」コラボ限定スイーツも堪能しました。

大人も子どもも楽しめるイベントが目白押し
「LovePiano®」の設置初日となったこの日、オープニングイベントとしてピアニスト・はらかなこさんのコンサートが開催されました。はらさんは、オリジナル楽曲を中心に演奏活動を行い、多くのアーティストに楽曲を提供するほか、ドラマの劇伴なども手掛ける作曲家でもあります。
『GARAGE』や『若草物語』といった自身のオリジナル曲を中心に、「青い水平線を いま駆け抜けてく」という、下田プリンスホテルにぴったりの歌詞で始まる山下達郎の『Ride On Time』や、ホテル総支配人のリクエストで『Merry Christmas, Mr. Lawrence』(映画『戦場のメリークリスマス』のために作られた坂本龍一の代表曲)など、バラエティに富んだ曲目を演奏。そして自身の代表作と語る『Start Up』)(日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』のテーマソング)を最後に演奏すると、客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こりました。

はらかなこさんへの質問も募集しています。 みんなのインタビュー通信 vol. 5
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さらに翌日には、宿泊客のお子さんや地元の子どもたちを対象にしたイベントとして、ヤマハデモンストレーター・河野香寿美さんによる「ピアノたいけん、音楽はっけんコンサート」も行われました。ピアノの歴史や音の仕組みをわかりやすく紹介しながら、誰もが知っている名曲を「LovePiano®」で生演奏。普段は見られないピアノの中身をのぞいてみたり、ピアノの響板に触れながら音を聴く、といった未知の体験に、集まった子どもたちも興味津々の様子でした。

ストリートピアノを通じて、音楽の原点を再発見
チェックアウトの日、改めて旅の感想を山本さん親子に伺いました。
「客室からすぐに海へ行けるロケーションが気に入りました。朝はワンちゃんたちとビーチで遊んだのですが、専用通路内に犬用のシャワーとドライルームがあるのですぐにさっぱりできて良かったです」(恵子さん)
「ドッグランも程よい広さで、レオもココも嬉しそうに走り回っていました」(悠紀子さん)
はじめて弾いたストリートピアノについては、「場所の雰囲気が素敵で、気持ちよく演奏できました」と悠紀子さん。一方、恵子さんはピアノの先生ならではの、こんな感想を寄せてくれました。
「自分たち自身もとても楽しめましたが、それと同じくらい、さまざまな方がピアノを弾いている姿も印象的でした。私たちが弾く前には、ご年配の男性が一人で演奏されていたのですが、その楽しそうな姿に思わず心を動かされました。年齢も経験も問わず、誰もが自由に楽しめる――それがストリートピアノの魅力だと思います。音楽を楽しむことの原点を、改めて感じさせていただきました」

「LovePiano®」を通じてさまざまな演奏に触れることで、音楽の原点と喜びを再発見したという恵子さん。その言葉に、自ずと次の旅への期待も高まりました。次回はどんな素敵な演奏に出会えるのでしょうか。第四弾のレポートもお楽しみに!
文:瀬尾麻美
写真:松岡大海(地代所プロダクション)
下田プリンスホテル(静岡県下田市)



愛犬と一緒に利用可能なプールサイドのカフェ「Two Tails’ Cafe」。軽食やスイーツの他に、ワンちゃん用の食事メニューもあり。

「メインダイニングルーム かもめ」では、季節ごとのテーマで楽しめる和洋折衷のディナーコースを用意。

海岸に面したオーシャンフロントテラスから見える朝日は必見の美しさ。秋にはお月見、冬には星空観賞など、季節ごとのイベントも開催予定。
今年7月に行われたリニューアルにより、DogFriendlyエリアが充実。各種アメニティを完備した、屋外テラス付きの「ワンちゃんルーム」では大型犬の受け入れも可能に。