
クラシックもジャズもエレクトーンも、一度のコンサートで楽しめる。YAMAHA GALA CONCERTは、多種多様な音楽を一流の演奏で味わえる年に一度のビッグイベントだ。そこでは、今ヤマハで学ぶ子どもたちと、音楽界の第一線で活躍する卒業生たちが同じ舞台に立つ。そして、2004年の第1回から数々の名演が生まれてきた東京・渋谷のオーチャードホールは、まさにこのコンサートの「ホームグラウンド」。この場所で、2026年秋、大きくリニューアルされたYAMAHA GALA CONCERTが、新たな歴史を刻む一歩を踏み出す。その経緯や見どころをヤマハ音楽振興会の神笠純子さんと太田有香さんに聞いた。
歴史を紡いできたYAMAHA GALA CONCERTが新たな方向へシフトする
昨年まで、YAMAHA GALA CONCERTの出演者は主にヤマハミュージックスクールの在籍生で、卒業生のプロピアニストなどが1組程度ゲストとして演奏する構成だったが、2026年以降は各分野で活躍するヤマハミュージックスクール出身のアーティストが複数出演する構成に変わる。
リニューアルの転機となったのが、コロナ禍の2020年に開設されたYouTube公式チャンネル「ヤマハJOCチャンネル」だ(JOC=ジュニアオリジナルコンサートの略)。このチャンネルは、今やチャンネル登録者数が1.4万人を突破し、在籍生の自作自演作品発表のメインプラットフォームとして運営されている。時代のニーズに合った発信スタイルは、より多くの子どもたちが年間をとおして作品を発表できる場として定着した。
こうして在籍生の発表機会が広がったことで、YAMAHA GALA CONCERTも新たな方向へと発展することとなった。現在、世界40以上の国と地域で展開されるヤマハミュージックスクールは、これまでに上原彩子さん、上原ひろみさんなどの錚々たる音楽家を数多く輩出しているが、2026年以降のYAMAHA GALA CONCERTは、このように各分野で活躍する国内外のトップアーティストが一堂に集う、競演の場となる。多様なジャンルと演奏形態で、在籍生・卒業生といった枠を越え、より広い層の音楽ファンにとって魅力的なコンサートを目指しながら、引き続きヤマハのフラッグシップコンサートとして展開していくのだ。
改革の一方で、在籍生が舞台で自作曲を披露する伝統はしっかりと引き継がれる。今回は、松井萌歌さん、飯田みのりさんが出演予定だ。神笠さんが「ヤマハのカリキュラムの中心である創造性の育成を最も具現化したのがJOCの自作自演活動。その中で成果を出した在籍生が出演することには、大きな意義がある」と話すとおり、今まさにヤマハで学んでいる子どもたちと、そこから世界に羽ばたいていったアーティストが同じ舞台に立つこのコンサートは、ヤマハのカリキュラムのもとで若い芽がどのように育まれ、実っていくかを、肌で感じられる貴重な機会だ。
また、第1回からYAMAHA GALA CONCERTの重要な柱のひとつである「オーケストラとの共演」も継続される。未就学児が入場できるコンサートが少なく、低年齢の子どもが生のオーケストラの演奏に触れる機会が限られる中、YAMAHA GALA CONCERTは4歳から入場可能で、そこで初めて生のオーケストラを聴いたという子どもたちは少なくない。実際、「オーケストラの音を生で聴いた時の衝撃は忘れられず、その後の音楽人生においても非常に貴重な体験だった」という卒業生も多いという。2026年は、第2部で指揮者の大井駿氏率いる東京交響楽団との共演が予定されており、圧巻のオーケストラサウンドに包まれる体験が、みずみずしい感性を大いに刺激してくれるはずだ。

指揮者の大井駿(写真左)と東京交響楽団(写真右)
豪華な顔ぶれの出演者が奏でる、バラエティに富んだ楽曲を楽しんでほしい
プログラムには、クラシックはもちろん、ポピュラー、ジャズ、ロック、そしてオリジナル作品など多彩なジャンルの曲が並んでおり、ソロあり、アンサンブルあり、オーケストラとの共演ありと、音楽を多角的に楽しめるというコンセプトは変わらない。そして、なんといってもエレクトーンという楽器の魅力、無限の可能性を感じることができるのは、ヤマハのコンサートならではだ。ひとつの楽器でさまざまな音色を奏でることができ、一人でオーケストラの曲も演奏できる。こうした表現の幅広さを生かした学びは、ヤマハのカリキュラムの特長のひとつだ。イマジネーションを掻き立ててくれるエレクトーンをとおしてアレンジやアンサンブルを学び、第一線で活躍する音楽家は数多い。今回はフルモデルチェンジした「ELS-03シリーズ」がステージに上がる。
さらに、即興演奏もこのコンサートの醍醐味のひとつ。即興演奏を音楽の原点と捉え、そこに重きを置くヤマハの教育の賜物である“ここでしか聴けない音楽”は最高にエキサイティングだ。
これだけの濃い内容が、休憩を含めた約2時間にぎゅっと詰まったコンサート。楽器もジャンルも演奏スタイルもさまざまな、バラエティに富んだ楽曲と、即興演奏も一度に聴ける、まさに「ガラ(祝祭)」だ。そして出演者はこれ以上ないほど豪華な顔ぶれで、第1部には、先に紹介した在籍生のほか、作編曲家、エレクトーン奏者の井上暖之さん、ジャズピアニストの武本和大さん、ピアニストの村松海渡さん、そしてインドネシア出身の2人、シンガーソングライター・作曲家のイシヤナ・サラスファティさんと、作編曲家・音楽プロデューサーのケナン・ルイ・ウィジャヤさんが出演し、第2部ではピアニストの島多璃音さんとジャズピアニストの大林武司さんがオーケストラと共演する。年齢層も、音楽との関わり方も問わず、どんな方でも楽しめるコンサートは、時が過ぎるのも忘れる体験となるだろう。太田さんも「多くの人に、それぞれ何かひとつでも心に残る体験をしていただきたい」と話す。2026年10月4日、新しいYAMAHA GALA CONCERTが開幕する。
「YAMAHA GALA CONCERT 2026」出演者メッセージ動画!
■YAMAHA GALA CONCERT 2026

日時:2026年10月4日(日)
会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)
料金(税込):[全席指定]S席 4,000円、A席 3,000円、ヤマハミュージックスクール特別鑑賞チケット 2,000円(対象:ヤマハミュージックスクール在籍生、講師、そのご家族ご友人)※4歳以上の入場可(4歳未満のお子さまの入場はご遠慮ください)
出演:
■第1部
井上 暖之(エレクトーン)
飯田 みのり(ピアノ) 共演:飯田 ひかり(ピアノ)
松井 萌歌(エレクトーン)
武本 和大(ピアノ) 共演:馬場 智章(テナー・サクソフォン)、古木 佳祐(ベース)、Kan(パーカッション)
村松 海渡(ピアノ)
イシヤナ・サラスファティ(ヴォーカル/ステージピアノ)、ケナン・ルイ・ウィジャヤ(エレクトーン) 共演:流川 侑一郎(エレキギター)、生田目 勇司(ドラム)
■第2部
共演:大井 駿(指揮)/東京交響楽団
島多 璃音(ピアノ)
大林 武司(ピアノ)
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