
アメリカの南北戦争に起源をもつドラム・コー(太鼓隊)とマーチングバンドをショーアップした究極のエンターテインメント『blast ブラスト!』。10種類以上の金管楽器と50種類超の打楽器、そして色鮮やかなフラッグが舞うヴィジュアル・アンサンブルが融合する、唯一無二のステージが大きな魅力だ。2001年のブロードウェイ進出を機にトニー賞・エミー賞の二冠を達成し、2003年夏の日本初上陸時は全公演が完売。まさにブロードウェイ・エンターテインメントの頂点に立つプログラムである。そんな『blast ブラスト!』のオリジナル版ファイナルとなる来日公演が決定。ひとつの区切りを迎えようとしている今、その最終章を見届ける貴重な機会となる。
奇跡の舞台、オリジナル版ファイナルへ
2000年に日本人初の『blast ブラスト!』入団を果たして以来、ブロードウェイの舞台にも立った石川いしかわ直なおき(パーカッション)は、「ファイナルなんてびっくりですよね」と率直に語る。コンサートでも演劇でもない、客席を巻き込む圧巻のエンターテインメントで魅せるこの場所を「お客さまと我々キャストが一緒に楽しむホームパーティーのようなものです」と石川は表現する。その特別な時間をオリジナル版として味わえるのは、この来日公演が最後になる。

石川直
そんな今ツアーに、ひたむきな思いで臨むのは渋田しぶた華暖かのん(トランペット)。小学5年生の時に初めて生の『blast ブラスト!』を見て「ここに加わりたい」と決意。前回の2024年ツアーで長年の夢を叶えたばかりだ。
「ファイナルになると聞いた時は追い求めていたものが終わってしまうような、少し寂しい気持ちになりました。それでもやはりツアーに参加できる喜びは、その寂しさを超えるものがあります」(渋田)
米所よねそ裕夢ひろむ(トランペット)も同じ気持ちを抱くひとりである。中学時代に『blast ブラスト!』と出会い、2011年に最年少で入団。以来15年間カンパニーを支えてきた。
「今ツアーのステージ、そして25年以上の歴史を持つ『blast ブラスト!』オリジナル版の最後のステージに立てることが光栄です。自分を育ててくれた恩返しというか、これまでの感謝を込めたステージにしたいと思っています」(米所)
注目のひとつが、17年ぶりに披露される『クラプキ巡査』だろう。レナード・バーンスタインの名作『ウエスト・サイド・ストーリー』から生まれたこの曲は、一輪車に乗りながらの演奏などコミカルかつ超絶技巧のパフォーマンスが繰り広げられ、ファンから復活を願う声が多数寄せられていた人気曲でもある。米所も「僕は出演者ですが、お客さまと同じく『観たかった!聴きたかった!』という曲なんです」と興奮を隠せない。
ツアー中に『blast ブラスト!』シリーズ出演500回を迎えるトロンボーンのテオ・ガスリーは、この曲を「ジェットコースターに乗っているような気分」と解説する。
「次々に押し寄せる音楽の波を、ぜひ体感してください。『皆さん!シートベルトをしっかり締めて!』と言いたいくらい、さまざまなことが目まぐるしく起こります。お客さまもキャストも思い切り楽しめる曲です」(テオ)

(左)米所裕夢、(右)テオ・ガスリー
時代と世代を超えて愛される理由
今回の来日ツアーは14都市38公演での開催。スケジュール発表時は心待ちにしていたファンから喜びの声があふれた。初演から25年という月日を経てもなお、『blast ブラスト!』が世界中で愛され続けるのはなぜだろうか?
「たとえばミュージカルなら愛や悲劇といったテーマがありますが、『blast ブラスト!』はいわゆるストーリーがあるショーではないので誰でもすぐに楽しめます。ジャズが好きな人もパーカッションが好きな人も、お気に入りのシーンが見つかるはず。『エモーショナル・ジャーニー(色と感情の旅)』のテーマどおり、曲ごとに異なる感情が呼び覚まされます。ステージからもお客さまが体を揺らしながら笑顔で聴いてくれているのがわかるんですよ。そういう気持ちをシェアできることも『blast ブラスト!』ならではですね」(テオ)
「事前予習などはなくて大丈夫!友達から誘われて何の知識もないけど来てみました……で充分楽しんでいただけるステージだと思います」(米所)
石川も「理由はひとつにしぼれない」としながらも、『blast ブラスト!』の垣根のなさについて語ってくれた。
「アメリカで生まれた唯一無二のエンターテインメントがもつ気さくさ。キャストが客席に降りてお客さまと目を合わせるような他にはない一体感……でしょうか。一般的な舞台だと演者と客席には見えない境界線がありますが、我々は友達のように『一緒に楽しもうよ!』となるんです」(石川)
そんな濃密な双方向の結びつきこそが『blast ブラスト!』ならではの体験だ。長年ステージを支えてきた3人が語る魅力を、新たに加わったキャストもまた、身をもって感じている。
2024年に初参加となったジェリエル・ヴァスケス(トランペット)は、複数キャストの代役を担う「スウィング」を務めるマルチプレーヤー。だが、マーチングで長年鍛えてきた彼でも『blast ブラスト!』で求められる水準は予想を超えるものだった。
「トランペットを吹いていた人が次はドラムを叩いたり、多種多様なことに対応できなければいけないことを参加して再認識しました。でも、そうした積み重ねを経たからこそ自分の音楽の幅や視野が広がった気がします」(ジェリエル)
そんな彼は現在日本に暮らし、言葉や文化、食べ物、そのすべてに魅了されているという。
「『blast ブラスト!』での経験すべてに感謝しています。間違いなく自分の人生を変えた出会いです」(ジェリエル)
今回が2度目の参加となる渋田も「もともと大好きでしたが、想像していたよりもっと楽しかった」と振り返る。
「幼いころに衝撃を受けて憧れた人たちと同じ場所に立って、隣で吹いて、隣で叩いて……未だに鳥肌が立ちますが(笑)、キャストの一員としての『blast ブラスト!』への愛は日に日に大きくなっています」(渋田)

(左)渋田華暖、(右)ジェリエル・ヴァスケス
この感動を、あなたの人生の1ページに
『blast ブラスト!』の代名詞、オリジナル版ファイナルとなる今ツアーを「見ないという選択肢はないのでは?」と皆が自信をもって言い切る。
「20年以上もの長い間、足を運んでくれる多くのファンの方々がいるのは、『blast ブラスト!』でしか味わえない特別なものがあるから。それだけ愛していただけているということですよね」(ジェリエル)
「お客さまの期待以上のものをお見せできるよう、キャスト全員で頑張ります」(米所)
「さらなる未来に向けて歩み始める『blast ブラスト!』。その歴史を形づくってきたオリジナル版の演出をご覧いただけるラストチャンスです。これまでに観てくださっている方も、まだという方も、皆さんぜひ会場で大迫力の“音爆のサーカス”を体感してください」(石川)
何度でも新たな感動を与えてくれる『blast ブラスト!』。25年のひとつの締めくくりとして刻まれるこの作品が、あなたの人生の楽しい1ページとなることを願って――熱い思いを胸に、キャストたちはステージに立つ。

『blast ブラスト!』2026年来日ツアー公式PV
■blast ブラスト!
日時:2026年7月25日(土)~8月30日(日)14都市38公演
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