
2026年5月12日(火)、東京・渋谷のYamaha Sound Crossing Shibuyaで、ロックバンド9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(ボーカル/ギター)と中村和彦(ベース)によるアコースティックライブが行われた。シーンの最前線を走るアーティストによる、プレミアムなステージの模様をお届けする。
至近距離から音を浴びる特別感
「Yamaha Guitar Winter Campaign 2025」の一環として開催された今回のライブ。会場には、ヤマハのギターを購入したユーザーの中から抽選で選ばれた9mm Parabellum Bullet(以下9mm)のファンが集合した。司会者がライブの開始を告げると、熱烈な拍手の中、菅原と中村がステージに登場。普段のライブでは考えられない至近距離に、観客は喜びと緊張の入り混じった表情を浮かべるが、「みなさん、ここにいらっしゃるということは、ヤマハのギターを買ったということで、仲間ですね。僕も普段ヤマハのアコースティックギターを使っています」(菅原)という最初の言葉で、張り詰めた雰囲気が解きほぐされた。
ライブはドラマチックな『Brand New Day』でスタート。原曲はエモーショナルだが、アコースティックセットで聴くとメロディーの哀愁が際立ち、それが心地よい。菅原が弾いているヤマハアコースティックギターのフラッグシップモデル「FG9 MX」と、肩の力が抜けた彼のボーカルとの相性の良さも感じられる。曲が終わると、菅原自身も「ちょっと小ぶりなギターなんですけど、いい音なんですよね」としみじみ語っていた。その後も曲に合わせてギターを持ち替え、「FG9 MX」と同じくフラッグシップモデルの「FS9 RX」や「FS9 MX」を使用して演奏を続けた。

菅原卓郎(ボーカル/ギター)

中村和彦(ベース)
楽曲の魅力を増幅させるギターとベース
2曲目は応援ソングの『名もなきヒーロー』。せつないメロディーと熱い歌詞との対比が魅力的なこの曲は、アコースティックで聴くと一層魅力が増すように感じる。中村が奏でるGuild(ギルド)のエレクトリックベース「Starfire I Bass」の響きも、前向きな想いを力強く後押ししていた。
演奏を終えた菅原が「もっとリラックスしてもらって大丈夫ですよ。自宅のようにくつろいでもらっても」と語るように、まだちょっと緊張感が漂っている客席。それならばと、スカビートの『踊る星屑』が繰り出され、乗らずにいられなくなった観客も体を揺らし始める。アコースティックライブだから、おとなしく聴く──そんな常識なぞどこ吹く風というステージングは9mmならではだ。
4曲目の『カモメ』は、原曲はストリングスが導入された壮大な楽曲。このライブでは「FG9 MX」のパワーと華やかさのある音色が、原曲の持つ世界観を巧みに表現していた。もちろん“歌いながら弾く”ことに適しているアコースティックギターだから、菅原の歌声も引き立てているのが素晴らしい。
アコースティックセットならではの感動に酔いしれていると、菅原はギターを「FS9 RX」に、中村はベースをヤマハのサイレントベース「SLB300PRO」に持ち替え、5曲目の『Beautiful Dreamer』をプレイ。演奏前に菅原が「元の曲と全然違っていてビックリすると思いますが……」と語っていたように、初期衝動の激しさが満載された原曲とは一転、繊細なサウンドと情感のこもった歌声がせつなすぎて、胸を締め付けてくる。中村が奏でるサイレントベースの人間味ある響きも、曲の“寄り添う”力を増幅させてくれているように思う。

エネルギッシュな演奏が加速してフィナーレへ
続く曲は、会場が渋谷サクラステージという複合施設にあることにちなんで、歌詞に“桜”が出てくる『淡雪』を披露。菅原と中村の故郷の東北では、桜の咲く季節にも雪が降ることがあるそうで、明るさの中にほんのりせつなさが漂う演奏に、彼らの故郷を想像することができた。
そんなセンチメンタルな雰囲気を打ち破るように、7曲目は中村のベースで始まる『Baby, Please Burn Out』をプレイ。ベースとボーカルが絡み合うグルーヴィーさ、そして観客の手拍子(複雑なリズムも多いが揃っていた)が一体になって、場内の空気は熱を帯び始め、一気にボルテージが高まった。演奏後、「手拍子があると、めっちゃやりやすい」という中村の感想に、菅原も「本当だね。みなさん、お上手でした。ギターを演奏しているだけあって、リズム感がすごく良かったです」と言葉を重ねていた。
会場が温まったところで、あっという間に次の曲でラスト。菅原が「今日は来ていただいてありがとうございます。ヤマハのスタッフの方々も、素晴らしい楽器を演奏させてもらう機会をいただいて、ありがとうございます」と語るので、しみじみとした雰囲気で終わると思いきや、そんな悲しい予想を裏切るように、アグレッシブな『Black Market Blues』をプレイ。力強い演奏と荒々しいボーカル、歌詞の一部を「Yamaha Sound Crossing Shibuyaにたどりついたなら~」と替えるサービスに、会場は大盛り上がり!いつもと変わらぬエネルギッシュさでライブを締めくくった。
アコースティックライブならではの親密な空気感に包まれ、聴く者の心を揺さぶる9mmの音楽とおふたりの気取らぬ人柄、そしてアコースティックギターとベースという楽器の魅力を間近で堪能できる特別な一夜となった。

9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎と中村和彦。参加者と一緒に記念撮影。
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9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト
■アコースティックギター「FG/FS9シリーズ」
■サイレントベース™「SLB300/PRO」
■Guild
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