![クラシックのからくり ~「かたち」で読み解く 楽曲の仕組み〜[改訂版]](https://pro-s3-c5-filemanager-public-yamaha-music-members.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/4717/7977/4136/6753_1.jpg)
『クラシックのからくり~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み〜[改訂版]』は、初版から10年を経て改訂された人気の書。クラシック音楽がぐんと身近になる「聴きどころ」を簡潔に示してくれる本だ。新たに本書の2次元コードから音源が聴けるようになったので、楽譜が読めなくても、音楽を聴きながらクラシックの深掘りができる。
からくりとは、成り立ちや仕組みのこと。クラシックの形式や様式、技法を「かたち」と捉え、それを建築や料理、ポップスなどに例えながら、音楽のからくりを解き明かしていく。曲が長い、堅苦しい、といったクラシック音楽への思い込みを変えてくれる1冊だ。
「前のメロディがまた演奏されているな、とか、さっきのメロディが違う楽器で演奏された、といったことがわかると、クラシック音楽がぐっと楽しくなります」と語るのは著者の舟橋三十子。音楽大学などで指導する中で、専門家でもクラシック音楽の形式についてよく知らない人が多いと感じ、執筆を決意したという。
「例えばソナタ形式という言葉は知っていても、その中身を知らないまま練習をしている人が多いのではないでしょうか。でも、その曲がどのように構成されているかを知ると、作品への親しみも湧き、演奏がもっと楽しくなるはずです」
とかく理屈っぽくなりがちな音楽の形式を、難しい言葉は使わず、かといって易しすぎることもなく、その中間のエッセンスを巧みにまとめた本書は、音大生や音大を目指す人、楽器教室に通う大人、吹奏楽部の学生、音楽指導者などに最適。一目でポイントがつかめる図やユーモアあふれるイラストなど、視覚的な楽しさも満載なので、今さら聞けない音楽の成り立ちをきちんと理解することができる。譜例も豊富に掲載し、すでに知識のある人のニーズにも応えている。また、音楽形式別に名曲60曲(この音源試聴が可能)を紹介するチャプター6の選曲も絶妙。
「3部形式のところにマルティーニの『愛の喜び』を入れましたが、これがエルヴィス・プレスリーの『好きにならずにいられない』の原曲だとか、『権兵衛さんの赤ちゃん』は『リパブリック賛歌』が元になっているとか……。皆さんがよく知る曲も実はクラシックだった、という楽しみ方もできます」
さらには、代表的な映画で使われたクラシック曲、変奏曲の変奏はいくつまでできる?
最も長い曲は何?など、人に教えたくなる小ネタを読んでいるうちに知識を得られるのが面白い。
「音楽は教養として勉強するものではありません。本書でいろいろな曲を聴いて興味が湧いたら、ぜひ演奏会に足を運んで、ホールの臨場感を味わってみてください。事前に本書に目を通していただけると、より深く演奏を楽しめると思います。クラシック音楽が少しでも身近なものになれば、著者としてこれほどうれしいことはありません」
■クラシックのからくり~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み〜[改訂版]
発売元:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
料金:2,090円(税込)
詳細はこちら
舟橋三十子〔ふなはし・みとこ〕
東京藝術大学、同大学院修了。現在、浜松学院大学短期大学部客員教授。『和音の正体』『形式から理解するクラシック』『ブルクミュラーレッスン10分ドリル!』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)ほか著書多数。早稲田大学エクステンションセンターで公開講座を、全国の楽器店でセミナーを実施している。
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