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三味線の可能性を多彩な角度から照らし出す/本條秀慈郎インタビュー

本條秀慈郎

伝統的な邦楽器である三味線で、現代音楽の世界に新たな地平を切り拓く演奏家、本條秀慈郎。しなやかな感性と確かな演奏力を武器に、世界の作曲家とコラボレーションしながら新作を創出し、伝統と革新のあいだに独自の表現を生み出している。
国内外で存在感を放ち続け、2026年4月には韓国の伝統音楽家との協働プロジェクト『チョヨン、海を渡る』に挑む。

三味線の一音に心が震えた

彫刻家の父と、芸術をこよなく愛する母のもとで育った。ジャズピアニストのビル・エヴァンスが好きだった母に促され、幼いころにピアノを習い始めたが、楽譜を読むことがどうしても苦手だった。やがて中学ではギターに夢中になり、高校では吹奏楽部でチューバを担当する。
三味線と出会ったのは、その高校時代。東京で三味線の演奏を聴いたという母の勧めで、近所の教室で津軽三味線を習い始めた。
「三味線は師匠の演奏を耳で覚えて弾くので、譜読みが苦手な自分にとってはギターの“耳コピ”の感覚で、とても自然でした。まわりにやっている人もいないし、文化祭で弾いたらモテるんじゃないかと!」
実際に文化祭でも演奏したが、結果は惨敗。
その後進学したのは、桐朋学園芸術短期大学の創設間もない日本音楽専修。強い決意や覚悟があったわけでないが、入学してみるとそこには日本音楽界でも屈指の講師陣が集まっていた。カリキュラムは現代邦楽に特化していて、毎週新しい楽譜を渡されて五線譜と向き合う日々が始まる。作曲家でもある先生から書いたばかりの作品を手渡され、「弾いてみて」と言われる。学生のうちから新作に関わる機会が数多くあり、それが自然と現在のスタイルの礎となった。
在学中には、日本を代表する古典・現代の三味線奏者・作曲家である本條秀太郎に師事。大学の教授としてだけでなく、通いの弟子としても教えを受けることになった。
入門前に初めて師匠の演奏を聴いたときの衝撃は、今も忘れられない。
「東京芸術劇場の大ホールで最初の一音を聴いた瞬間、三味線一丁なのにオーケストラのような音がしたんです。本條先生に師事したいと強く思いました」
その願いは現実となり、学生時代から一流の舞台に立つなど得難い経験を積み上げていった。
「師匠に教えていただきましたことから、西洋音楽は音を重ねて表現しますが、日本の伝統音楽は一音一音をずらして紡ぎ世界を広げていきます。前の音のダイナミクスやニュアンスが変われば、次の音も変わる。だから、同じ演奏は二度と生まれません。そこに、日本音楽や三味線の大きな魅力があります」

本條秀慈郎

卒業後は、国内外の作曲家への委嘱活動や世界各地のオーケストラ、アンサンブル、ダンス、インスタレーションなど他分野との融合も果敢に行い、坂本龍一とも数多く共演し、三味線の国際的認知度アップに貢献。
近年は、唄にも向き合うようになった。きっかけは、サントリーホールで読売日本交響楽団と共演した弾き語りでの演奏。それまで自分の声が嫌いで歌うことを避けていたが、「下手でも聴かせる唄を歌いなさい」と背中を押された。
「こんな自分の声でも人に届けられるものがあるのだと思ったら、急に唄が恋しくなりました」
唄を始めてから、不思議と三味線の音も変わった。かつて師匠に「唄が分からないと三味線は弾けない」と言われた意味をようやく実感したという。
「三味線は声とともに歩んできて、唄と添い遂げてきたからこその魅力があります。唄は、歴史のなかで縦横無尽に貴族と庶民、都と鄙ひなとを結び付けてきました」
日本語の言葉や声が持つ力への関心は、いま彼自身の活動にとってひとつのテーマになっている。

3つのアンサンブルで探る三味線の新しい響き

現在はこうしたソロ活動に加え、3つのアンサンブルグループでも演奏している。それぞれ編成だけでなく、演奏の考え方や音楽のつくり方も大きく異なる。
バイオリン、チェロ、三味線、作曲によるクリエーショングループ「淡座(あわいざ)」は、「江戸と現代音楽」をコンセプトにした実験的ユニット。落語家との共演などもあり、演奏者同士が阿吽の呼吸で空気を読みながら展開していく。
一方、三味線や尺八、箏、邦楽囃子など日本の伝統音楽家が集う「J-TRAD Ensemble MAHOROBA」は日本音楽の源流に根ざした創作活動を繰り広げ、力強く挑戦的な演奏スタイルを持つ。
そして三味線、バイオリン、チェロ、ギターによる「SPiCE quartet(スパイスカルテット)」では洋楽器の響きのなかに身を委ねながら新しい音を探っていく。世界の弦楽器が混ざり合うような多国籍的なサウンドが特徴だ。
方向性はまったく異なるが、いずれも三味線という楽器の可能性を別の角度から照らし出す試みだ。
「三味線は日本を代表する楽器ながら、日本の伝統楽器の中では新しい楽器です。グローバルな響きをもっている感じがしますね」

本條秀慈郎

能楽とチョヨン、伝統と現代の響きの邂逅

2026年4月8日(水)には、東京・青山の銕仙会能楽研修所で「J-TRAD Ensemble MAHOROBA」と韓国の伝統管楽器であるテグム(大琴)奏者、ホン・ヨーが代表をつとめる伝統楽器アンサンブル Aufwindによる協働プロジェクト『チョヨン、海を渡る』の日本公演が行われる。韓国の宮廷舞踊「チョヨン」と日本の能楽を軸に、両国の伝統と現代音楽を交差させる舞台だ。
能楽には既存の音楽体系が確立されており、本来外部の音楽と交わることはほとんどない。そのため、新しい作品として成立させるためにはオリジナルの音楽を演奏する必要があり、作曲家の森円花や藤倉大の作品を取り入れた。
「単なるコラボレーションではなく、それぞれの個性を明確に示すことで、本当の魅力が見えてくると思っています」
伝統作品と現代作品が往還する構成となっているが、伝統と革新について秀慈郎はどう捉えているのか。
「自分が語れるほどのことではないですが、伝統と革新は別のものではないと思っています。伝統のなかに革新があり、革新のなかに伝統がある。どちらかだけを切り離してしまうと、本来の音楽から遠ざかってしまうのではないかと感じています」
三味線という楽器には、不思議な時間の重なりがある。江戸の町に響いた音の記憶を宿しながら、同時に未来の響きも秘めている。その可能性を秀慈郎は現代の舞台で更新し続ける。

■チョヨン、海を渡る

チョヨン、海を渡る

日時:2026年4月8日(水)14:00開演(13:30開場)/18:00開演(17:30開場)
会場:銕仙会能楽研修所(東京都港区)
料金(税込):5,000円
詳細はこちら

オフィシャルFacebook YouTube公式チャンネル オフィシャルX(旧Twitter) オフィシャルInstagram

J-TRAD Ensemble MAHOROBA オフィシャルサイト

文/ 福田素子
photo/ 阿部雄介

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2026.03.25
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