
今回は、温かみのある音色が心地いい「マリンバ」をピックアップ。クラシックからジャズ、ポップスまで幅広いジャンルで活躍している打楽器「マリンバ」。その魅力と選び方、お手入れ方法をご紹介します。
Q1.マリンバはどんな楽器ですか?
A.ピアノの鍵盤と同じ並びの木製音板をマレットでたたいて演奏する打楽器です。音板の下に金属製の共鳴管が付いていて、柔らかく温もりのある音がします。アフリカから中南米へと渡り、1900年代初頭にアメリカで現在の形になりました。当初は4オクターブほどの楽器でしたが、世界的マリンバ奏者の安倍圭子さんとヤマハがタッグを組み、長年開発を続けて5オクターブの最高峰モデル(YM-6000)が完成。現在ではマリンバの国際コンクールや演奏者も増え、ソロ楽器としての地位を確立しています。
Q2.マリンバの最大の魅力とは?
A.なんといっても心を癒やす音色です。たたけば音が鳴るため、誰もが演奏できるのも特徴です。動画サイトには『アヴェ・マリア』やピアソラの『リベルタンゴ』など、さまざまな演奏がアップされていますので、まずは音色を聴いてみてください。また、マリンバは目・腕・足をバランスよく使って演奏する豊かな表現力を持つ楽器です。音楽の楽しさと身体を動かす心地よさを同時に味わえることから、子どもから高齢者まで、世代を超えて多くの方に親しまれています。
Q3.マレットについて教えてください。
A.音板をたたくばちが「マレット」です。ラタン製の棒の先にゴム製のコアが付いていて、コアは綿糸や毛糸で巻かれています。コアの形や大きさ、硬さ、コアを巻く糸の材質、糸を巻く回数によって、かなり多くの種類があります。その中でも、最初はコアがソフトからミディアムと柔らかめで、毛糸のものがおすすめです。マレットによって音色が変わるのもマリンバの楽しさのひとつです。
Q4.どのように楽器を選んだらよいですか?
A.趣味でマリンバを演奏する方には4.3オクターブ(YM-4600A、YM-460)や4.5オクターブ(YM-4900A)をおすすめしています。ただ、さらに音域が欲しくなることもあるため、最初から5オクターブ(YM-5100A、YM-6100)を選ぶのもよいでしょう。同じ鍵盤数でも音板の大きさで価格は異なります。音板が大きいほどたたく場所やマレットを変えることで多彩な音色の変化が楽しめ、演奏の幅も広がります。
Q5.楽器の管理やお手入れで注意することはありますか?
A.マリンバは音板が命です。木は変化し続けるので、よい方向に変わるようにほこりや直射日光は避けましょう。演奏しないときは、必ずカバーをかけてください。カバーは保湿にも役立ちます。また、水滴や手脂は大敵。水拭きは絶対にNGです。演奏後は毎回、クロスでから拭きするようにしましょう。

協力:ヤマハミュージックジャパン
可児吉則さん
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