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「TOGISM(トーギズム)」を親子で奏でる30周年アニバーサリーツアー開催/東儀秀樹・東儀典親インタビュー

(左)東儀秀樹(右)東儀典親

1996年のデビュー以来、雅楽界の第一人者としてセンセーショナルな話題を提供し続けてきた東儀秀樹。デビュー30周年を迎える2026年秋、長期記念ツアーを開催する。長男の東儀典親(のりちか)との共演も話題だ。時代も国境も超えた「TOGISM(トーギズム)」の音楽の在り方とツアーへの意気込みを東儀親子に聞いた。

伝統文化における“革命家”

烏帽子も凛々しく、きらびやかな伝統衣装をまとい、笙や篳篥(ひちりき)などの伝統楽器を奏でる典雅な姿で多くの人々を魅了してきた雅楽師、東儀秀樹。しかし、人々は彼のことを“革命家”と称する。それは極めて伝統性の強い雅楽という世界を牽引する第一人者ながら“東洋と西洋”、“古きものと新しきもの”というように、対極の文化的土壌で育まれた音楽をごく自然なかたちで融合させ、独自の世界を切り拓いてきたパイオニア的なアーティストへの最大の賛辞だ。

最大の東儀秀樹ファンと奏でる「TOGISM」

今年デビュー30周年を迎えるにあたり、10月11日から半年以上にもわたってロングラン開催される「東儀秀樹 30th アニバーサリーツアー ~悠久と革新のTOGISM~」。全日程において長男の典親(通称ちっち)も共演者として帯同する。彼は自他ともに認める世界一の東儀秀樹ファンであり、東儀秀樹オタクだという。父親がつねに楽しみながら音楽に向き合う姿を見て育ち、物心つく前から雅楽における表現の可能性や喜びを、呼吸するかのようにごく自然に感じ取っていたという。デビュー当初から「TOGISM」と呼ばれてきた父の音楽世界を間近に感じて育った。ではその本質とは一体どのようなものなのだろうか? ちっち本人に尋ねてみた。

「東儀秀樹という人間そのものだと思います。東儀秀樹だからこその形、つまり伝統を受け継ぎながら、それを新しいものとして表現するその情熱、そして人となりです。その人が奏でる音楽はどのようなものかと言うと、国境や大陸を越えて渡ってきた音楽であっても、なぜか懐かしいと感じられる……そんな音楽なのだと感じています。もう一つは、雅楽というジャンルの音楽の認知をここまで広めたという点において、難解な音楽と親しみやすい音楽を感覚的に結びつけて、新たなかたちで世に送りだした。そのような生き生きとした音楽そのものではないかと思っています」

東儀典親

現代に生きる音楽としての雅楽

ツアー公演は二部構成でのプログラムが予定されている。第一部は「音楽の源流を辿る“シルクロード”」を象徴、古代シルクロードを経て日本に伝わった雅楽という音楽の源流をたどる。笙や篳篥、龍笛、琵琶などの伝統楽器による華麗なる共演が繰り広げられる予定だ。そして、第二部では、まさに「TOGISM」のDNAを正統に伝える西洋のバンドサウンドと雅楽の出合い──すなわち“ロックやジャズと和の響きの融合”がテーマだ。過去と未来、世界と日本がひとつのステージで融合する。

東儀が長いキャリアにおいて、つねに鮮烈な印象を放ち続けてきた一つの理由は、雅楽を決して特別なものではなく、“現代に生きる音楽”として発信してきたその目線の鋭さと行動力にある。国境やジャンルを超えた真の表現の幅広さは言うまでもないが、その最も具体的なかたちは“多ジャンルと雅楽の融合”だろう。だからこそ記念すべきこのツアーにおいてもその柱はブレない。
第二部では西洋と東洋、古代と現代の融合を主体とし、過去の作品のリバイバル・バージョンや今回の親子共演に向けて創作した新曲披露なども含め、古きものと新しきものが生みだす世界、そして、さらなる先を見つめつつ、“今の”東儀秀樹だからこそ表現できるものを余すところなく表現したいと言う。

東儀秀樹

「音楽というのは瞬間芸術ですから、つねに変化してゆくものでもあります。極端に言えば、リアルタイムの“ライブな芸術”というのが音楽で、同じ曲に対しても当時と今ではまったく違う気持ちになる。そういう意味でも“今の”東儀秀樹のリアルな息吹を感じてもらえたらいいなと思っています。古い曲だろうと新しい曲だろうと、ロックだろうと雅楽だろうと、いまだにいろいろなものを見聞きして楽しんでいて、息子と一緒に毎日をエンジョイしている東儀秀樹の現在の音というものを伝えられたらいいなと思いますし、聴衆の皆様にもそれを少しでも感じてもらえたら嬉しいですね」
デビュー30周年という節目の年での親子共演。どのようなステージが展開されるか楽しみでならない。

■東儀秀樹 30th アニバーサリーツアー ~悠久と革新のTOGISM~

2026年
10⽉11⽇(日)FFGホール(福岡県福岡市)
12⽉12⽇(土)京都コンサートホール ⼤ホール(京都市左京区)
12⽉27⽇(日)⾦沢市⽂化ホール(石川県金沢市)

2027年
2⽉23⽇(火・祝)⽇⽴システムズホール仙台シアターホール(宮城県仙台市)
3⽉6⽇(土)⽇本特殊陶業市⺠会館 フォレストホール(愛知県名古屋市)
5月14日(金)東京国際フォーラム ホールC(東京都)
5⽉23⽇(日)ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)
詳細はこちら

東儀秀樹

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東儀秀樹 オフィシャルサイト

東儀典親

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文/ 朝岡久美子
photo/阿部雄介

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2026.04.28
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