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イベントレポート

リゾートホテルでロビーコンサートを体験!
「ホテルグリーンプラザ箱根 あなたのロビーコンサート♪」

ホテルグリーンプラザ箱根 あなたのロビーコンサート

ホテルグリーンプラザ箱根での宿泊とロビーコンサートがセットになった、ヤマハミュージックメンバーズ会員限定の宿泊優待プラン「ホテルグリーンプラザ箱根 あなたのロビーコンサート♪」。温泉や食事を楽しみながら、非日常的なシチュエーションで日ごろの練習の成果を披露できる本プランでどんな体験ができるのか、2017年2月22~23日にこのプランを利用された会員様に同行してご紹介します。

今回同行させていただいたのは、都内の音楽大学の声楽科に在籍する佐藤奏子(かなこ)さん。音楽好きのご両親と、同じ大学の作曲科に在籍する伴奏者の室元拓人(むろもとたくと)さんとともに箱根にやって来ました。
「勉強が中心になる大学生活のなかで、さまざまなジャンルを歌うコンサートをしたいと思っていたとき、母が『こんなプランがあるわよ』とすすめてくれて、ぜひ利用したいと思いました。」

佐藤さん一行はホテルグリーンプラザ箱根にチェックイン後、休憩を取ってからリハーサルを開始。ロビーの音響を確認したり、伴奏者の室元さんと音合わせしたりしながら一連のプログラムを確認します。本プランでは専門の担当者がチェックイン時からサポートするので、機材の操作や段取りなどで不明点があってもきめ細かい対応が可能。安心してリハーサル、コンサートに集中することができます。ロビーの響きを自分のものにした佐藤さんは、「これなら気持ち良く歌えそう」と手応えを得てリハーサルを終えました。

19:30からのファーストステージに向けて、佐藤さん一行は厳選素材を使った多彩なメニューが味わえる和洋バイキングで腹ごしらえ。でもおいしい料理に舌鼓を打ちつつも、佐藤さんの頭の中はコンサートのことでいっぱい。早々に引き上げて準備に入ります。
そのころロビーでは、開演時間が近づくとともに宿泊客がちらほらと集まってきました。なかには浴衣を着た人もおり、温泉リゾートならではのリラックスしたムードが漂うなか、人が人を呼ぶように観客の数は増えていきました。

満を持して、深紅のドレスに身を包んだ佐藤さんが登場。ロビーコンサートは『富士山』(文部省唱歌)で幕が切って落とされました。この日は生憎のお天気で富士山を望めませんでしたが、その雄大な姿を思い浮かべているのか、メロディにのせて身体をゆらしたり、歌詞を口ずさんだりする人の姿が見られました。
曲の紹介、トークを挟んで、アレッサンドロ・スカルラッティのアリア『すみれ』、映画『サウンド・オブ・ミュージック』のテーマソングといったさまざまなジャンルの歌や、伴奏者の室元さんが自ら作曲したピアノソロ曲『HIDAMARI』の演奏も。最後は佐藤さんが大好きだという高田三郎の『くちなし』でファーストステージは締めくくられました。

箱根は世界的に有名な温泉リゾート地。ホテルグリーンプラザ箱根には大勢の外国人観光客が宿泊しており、観客の多くも外国人。たとえ言葉の意味はわからなくても、日本らしいメロディラインと佐藤さんの澄んだ歌声に、たくさんの観客から大きな拍手が沸き起こりました。

セカンドステージは20:30からスタート。「2ステージの両方に来ても楽しめるように」と、ファーストステージとは異なるプログラムが披露されました。
『ふるさと~春の小川~朧月夜』のメドレーからはじまり、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のアリア『喜びは胸に踊りて』などを佐藤さんはのびやかに歌い上げます。そして室元さんのオリジナルピアノソロ曲『rebirth』を挟み、アンコールに『アメイジング・グレイス』と、幅広いジャンルの楽曲で観客を魅了しました。

本プランの特徴のひとつは、アコースティック楽器であれば音楽ジャンルや編成を問われないこと。実は奏子さんが音楽を始めたきっかけは童謡で、全国童謡歌唱コンクール(現・童謡こどもの歌コンクール)グランプリ大会で銀賞を受賞した経験も。今回のプログラムにも、童謡や唱歌がふんだんに取り入れられました。
「久しぶりに童謡や唱歌を歌うことで、自分の音楽の原点や歌の楽しさを再確認することができました。ホテルのロビーは不特定多数の人が行き交う場所のため、足を止めてもらうのは簡単ではありませんが、多くの人が立ち止まって私の歌を聴いてくださったことがとにかく嬉しかったです。コンクールや学内の演奏会とは違う経験ができました。今後も技術や感性を磨いて、人の心に響く歌を歌っていきたいという思いを強くしました。」

幼いころから何度も人前で歌った経験を持つ佐藤さんですが、今回のロビーコンサートでこれまでに体験したことのない新たな刺激を受け、音楽や歌に対するモチベーションがさらに上がった様子。家族と過ごした箱根での思い出と新たな目標を胸に、笑顔で帰路につかれました。

文 武田京子
写真 坂本ようこ